防腐剤の光と影(3/4)

【防腐剤の光と影(3/4)】
素敵な笑顔でお過ごしでしょうか?エシカルローザ角屋由華でございます。いつもご覧いただき心より感謝申し上げます。
今回は、防腐剤について4回に別けてアップいたします。
本日3回目は、防腐剤のメリットとデメリットについてです。
3.    防腐剤のメリット・デメリット

 化粧品に使用される防腐剤のメリットは、化粧品が微生物やバイ菌に侵されるのを防ぎ、製品の劣化を遅らせる効果があるため、製品の品質を保つことです。防腐剤が含まれていることで、化粧品が長期間安全に使用でき、肌に悪影響を及ぼす可能性が低くなります。また、衛生状態が保たれることで、アレルギーや感染症のリスクも減少し防腐剤の使用により、化粧品の効果が安定し、使用者に安心を提供することができます。
 一方、防腐剤にはいくつかのデメリットがあります。これらは主に肌への影響や健康、環境への影響に関係しているので心配があります。
まず、肌への影響としては、防腐剤がアレルギー反応や皮膚刺激を引き起こす可能性があり特に、パラベン類の保存性を高める一方で、肌のバリア機能を破壊し、肌の健康に悪影響を与えることが懸念されています。特に、長期間の使用や高濃度での使用が肌トラブルを引き起こす原因となることもあります。
次に、健康への影響です。一部の防腐剤、例えばパラベン類は、エストロゲン様の作用を持つとされ、これがホルモンバランスに影響を及ぼす可能性があります。エストロゲンは体内で重要な役割を果たすホルモンであり、そのバランスが崩れることで、ホルモン関連の健康問題やがんのリスクが増加するのではないかと懸念、加えて一部の防腐剤は、皮膚を通じて体内に吸収され、長期間にわたって体内に蓄積される可能性があるとされています。
また、防腐剤は環境への影響の問題もある。防腐剤は化粧品の保存性を高めるが、環境中で分解されにくいものものです。例えば、トリクロサンやトリクロロカーバニルなどの防腐剤は、水に流れた際に分解が難しく、水質汚染の原因となること。この汚染が生態系に影響を及ぼし、水生生物に害を与えること。さらに、防腐剤が含まれた化粧品が廃棄される際に、適切に処理されないと、これらの成分が土壌や水源に残り、長期的な環境問題を引き起こす可能性です。
このように、化粧品には様々なメリットがある一方、デメリットも存在するため、化粧品の防腐剤としての配合が禁止になった成分がある。その例として、ホルムアルデヒドが挙げられる。ホルムアルデヒドは昔、化粧品の防腐剤として使用されていましたが、発がん性が指摘され、強い刺激を与えることから、化粧品への使用が禁止になった。また、イソプロピルパラベンおよびイソブチルパラベンは一般的な防腐剤として広く使用されていたが、ホルモンへの影響やアレルギー反応などの安全性の懸念から、2018年に化粧品への使用が禁止されました。
明日の最終回は、防腐剤フリーについてです。お楽しみに♪

▲防腐剤の光と影(3/4)

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