【化粧品の防腐剤とは?1/4】
素敵な笑顔でお過ごしでしょうか?エシカルローザの角屋由華でございます。いつもご覧いただき心より感謝申し上げます。
今回は、防腐剤について4回に別けてアップいたします。
1回目は、防腐剤についてのそもそも論です。
1. 防腐剤とは
スキンケア化粧品は水分が多量に配合されており、油分や糖類などを配合しているものが多いため、もともと雑菌が繁殖しやすい性質を持っています。空気中にも私たちの肌にもたくさんの微生物が存在しているので、一度開封した製品には簡単に雑菌が混入することが考えられます。例えば、ジャー容器に入っている化粧品だとしたら、蓋を開けたときに目に見えないような塵や微量の菌が製剤に付着し、その菌が繁殖してしまう可能性があります。特に水回りで使う化粧品は、使用中に水が入ってしまうことが考えられ、水が入ることで化粧品が傷んでしまったり菌が繁殖してしまったりすることも考慮しなければなりません。常温保管の機会が多いスキンケア化粧品は雑菌が繁殖しやすい。そのため、ほとんどのスキンケア化粧品には防腐剤が含まれています。
防腐剤とは、微生物の増殖を抑制し、製品が腐敗しないようにするために用いられる成分のこと。日本では薬機法に基づき、防腐剤の使用が規制されています。防腐剤の種類や使用量について、基準が設けられており、化粧品に使用する場合は、その成分が日本で認可されたものでなければならない決まりがあります。化粧品において防腐剤として配合できるのは配合制限成分(ポジティブリスト)に収載されている成分に限定されることから、化粧品における防腐剤とは防腐(抗菌)作用をもつ成分の中で配合制限成分に収載されている成分のことになります。化粧品は未開封で3年の品質保証が適用される場合が多く、多くの場合は未開封状態で3年以上、開封後では1年前後、品質が維持できる必要量の防腐剤が処方されているのが殆どです。
明日は、防腐剤の種類についてです。お楽しみに♪
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